- 2014-2-18
- リニアモーターカー
世間一般ではリニアモーターカーの事は、
まだ単に「物凄く速い列車」ぐらいにしか
思われていないのかも知れません。
ところが、余り報道されていないその多くのデメリットによって
多くの専門家や有識者や議員や住民などから
極めて強い反対論が噴出しています。
では、そのデメリットをかいつまんで説明します。
まず電力消費量が多過ぎます。
浜岡原発などを稼働させてその電力をまかなって欲しいと
JR東海の会長がのたもうたそうです。
そして、地下のトンネル部分が何と440kmもあります。
しかも驚いた事に運転手はいません。
南アルプスにトンネルを掘るので、近隣住民の水源の
枯渇が予想されています。
電磁波が強いので人体にも有害です。
中央構造線を横切るので、将来起こり得る巨大地震も
直撃します。
トンネルを掘った後に中から出る土が膨大な量となり、
その置き場又は捨て場が相当必要です。
おそらく多くの谷などの埋め立てなどに使われるでしょうから、
当然自然破壊になります。
トンネルを掘るとウランが出る可能性も指摘されています。
放射能汚染が発生しかねませんが、対策案が不明確です。
もち論、騒音公害もあります。
そして、この種の計画の多くは当初の工事見積もり額よりも
実際にかかった額の方が何割りも上回っています。
要するにトンネルを掘る途中で障害が発生したりして
ルートの修正を余儀なくさせられたり、
その他の予定外の事態がどうしても起こる訳です。
それにより費用が余計にかかってきます。
ただでさえべらぼうに工事費が高いのに、
もっとかかるはずですから、
JR東海が本当に儲かるのかどうかさえ疑問です。
いや、絶体にやらない方が得でしょう。
JR東海は、下手をすれば、
これをやったばかりに倒産するかも知れません。
大体、今ある新幹線でも交通手段としては十分です。
もし、どうしても造りたいとか、
今ある新幹線が老朽化してきたからと言うなら、
今の新幹線より資源もエネルギーも少なくて済み、
安全性も経済性も向上した乗り物でなければ許されません。
電力を余計使ってスピードが速いなんて当たり前です。
それでは進歩になっていません。
以前「ナニコレ珍百景」に投稿された
まだ開発中の「エアロトレイン?」なる列車は、
電力消費量がリニアモーターカーの◯?分の一だそうです。
JR東海は省エネは考えないのでしょうか?
沿線の各地では市民団体などが危機感を抱いて、
非常に精力的に啓発や反対の為の活動を
行なっている状態なのです。
最近になって東京にもそういう主旨の市民団体が
発足しました。
詳しい事は
という本などにも載っていますので、
是非ご一読頂きたいものです。