- 2014-12-19
- ウインター・スポーツ, スキー・スノーボード, スポーツ
写真引用元:底値生活 in シリコンバレー
カリフォルニア州より発信。アメリカのお買い得情報をリサーチして底値を徹底追求、今日も底値道に邁進いたします。http://kamokun.blog33.fc2.com/blog-entry-23186.html
イメージトレーニングは
こんなに有効だったのか!
そう思いたくなるような解説をしてみますか。
例えば、プロ野球でもスキーでも何の選手でも
大怪我とか手術などで半年とか1年とか
現場から離脱してしまう事があります。
なのに、復帰するや否や割りといい成績を
出してしまう選手がいますよね?
そんなに休めば普通だったら他の選手に
追い越されても当然です。
他の選手だってそんな奴に負けたんじゃ、その間
何を練習してたんだろう、って思いたくなりますよ。
実は、その大怪我とか手術をした選手は、
病院のベッドに完全に寝たままの状態でも頭の中の
イメージの中で練習をする
という事がよく行なわれるそうなんです。
投手の場合なら、腕がまったく上がらなくても
ピッチングをイメージしてストライクを
取る場面をしっかり頭に描いている訳です。
又、東大卒の医学博士で医師の春山茂雄氏の場合は、
子供の頃、自転車に乗ってスイスイ走っていくイメージを
祖父の教えにより何度も何度も思い浮かべさせられました。
すると、初めてだったのに
ラクラク乗れるようになったそうです。
この方のもっと凄い話が、
初めて盲腸の手術をする前にあらかじめ
手術の一部始終を繰り返しイメージしてからやりました。
すると、「どこかでモグリで切ってただろう。」
「初めて切ってそんなにスムーズに手が動くはずがない。」
と先輩にしかられたという事です。
又、スキーでクルクル宙返りをするエアリアルの選手は
スタート前に必ず回転や捻りの動きを
立ったままでリハーサルします。
これも空中にいるイメージを描きながら行なっているんです。
もう1つ、選手の間では常識ですが、
スキーの回転競技などの選手は、コースの下見をしながら
コースを全部暗記してしまうんです。
そして、下見の最中やスタート前の待ち時間の間に
そのコースをイメージの中で滑ってみるんです。
トップレベルの選手になると、
イメージで滑った時間と
実際に滑ったタイムとがほとんど同じ
だそうです。
それ位しっかりしたイメージを描けるんですから。
だからこそ、回転競技でソチオリンピックなどにも
出場している湯浅直樹選手のように
4旗門先まで見ながら滑る事ができるんですね。
2旗門先を見るのも大変なのに・・・。
さて、別の分野の話をすれば、囲碁や将棋のプロだって
何十手も先まで考えられるんだし、
珠算の暗算だって頭ん中でそろばんを弾くんですから。
役者だって実際は悲しいはずがないのに
悲しいシーンで本物の涙を涙腺から出せるし。
ピアノが買えない人やピアノがない所で弾く練習を
する人の場合は、
何とピアノの鍵盤の絵をかいてある紙を広げるんです。
それを鍵盤だと思って音が出てるイメージを
浮かべて指でたたくんですから!
ついでに、人間は想像で〇〇〇しながら、
〇などを使って〇ってしまう事もできるし・・・。
ここでしっかり認識して欲しいのは、
イメージは視覚情報だけではない
という事。
聴覚、味覚、触覚、嗅覚、性的感覚なども含め、
ヴァーチャルでそれらを感じる、思い浮かべる
という事なんです。
ですからスポーツなどの場合は、
あたかもそれをやっているように、
イメージするようにします。
感触や疲れや痛みやバランス感覚や揺れや振動や衝撃なども。
そして他にもう一点注意する事があります。
決してイメージを文字や文にして記憶しないように。
これは自分の失敗からもわかった事ですが。
ある時、スキー場のリフトに乗りながら、
滑り方の注意点をメモしてある紙を
ポケットから取り出しました。
そして、その注意点を何度も口に出したりしながら
読んで頭に入れました。
しかし、いざ滑り出すとそんなメモの文は
まったく頭から抜けてるんです。
滑り終わった時にやっと全然その注意点を
考えていなかった事に気が付きます。
要は、
運動は文字情報や言語情報によって行なう物ではないんです。
つまり、ある運動の最中には
脳は文字情報や言語情報以外を使って
体のコントロールにたずさわっているんだと。
つまり、
運動要領は言語を使わずに覚えられる
んです。
クマが川でサケを捕まえるのを覚えるのに
言語なんて一切要らないのと同じですね。
言い方を変えれば、運動要領を習得する為には
動物の状態になればいいのかも知れません。
見たまんまパッとすぐ真似してしまうみたいに。
そして、その時の色々な感覚をそのまま
ダイレクトに脳に記憶しておけばいいのでしょう。
尚かつ、それを忘れないようにいつでもどこでもその感覚を
イメージして復習する事も
大切なはずです。
ダイレクトにできる事を
わざと文字情報や言語情報などに変換すると、
他にもまずい事が起きます。
それを再変換するのに時間が掛かってしまい、
運動のタイミングなどにも悪影響が出るようにも思えるのです。
・・・などと色々述べてきましたが、
まったくイメージの力って凄いんですよね。
それを最大限活用し、かつ正しい運動要領を身に付け、
正しい筋トレや体力トレーニングをすれば、誰だって
そうしない場合よりも運動が速く上達するに違いありませんね。