- 2015-2-15
- 名言・格言
画像引用元=http://www.maruha-nichiro.co.jp/salmon/zukan/
聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥
まず、この格言は「聞く」という漢字が
ちょっと違う気がします。
「尋ねる」意味なのに音声を耳で「聞く」という時の
漢字になっていてしっくりしません。
それはさて置き、この格言自体が完全に
大間違いです。
そんな事は多くの人が体験してわかっているとは思いますが、
一応解説しときましょう。
とにかく、わからないからと言ってすぐきくと、
意外と答えが簡単だったりして、
凄い大恥をかく事があります。
すると周りで傍観していた奴らから馬鹿にされたりします。
それがたまーになら皆んなも忘れちゃうかも知れませんが、
短期間に連発すると「あいつ何も知らん奴ちゃなぁ。」
というレッテルを貼られてしまうんです。
それがいつまでも、下手すりゃ一生続く訳です。
例えば選挙が始まるっていう場合にわざわざ
「すみません、質問です。衆議員ですか? 参議院ですか?」
なんてきいたり。
あるいは「サケの卵はイクラでしたっけ?」
などと尋ねてみたり。
そんなもんわからなくてもきかずに黙っといて、
後で自分でこっそり調べりゃ済む事ですから。
面倒な事をいちいちきくような奴は鬱陶しいし、
時間もそれだけ余計につぶされますしね。
だからその場は知ったか振りをしてでも
なるべくきかずにいた方が得策なんです。
どうせわかる事をきくのはそれこそ一生の恥と言えます。
ただし、どうしてもその場で誰かにきく以外に
調べるすべがない場合は仕方ありません。
又、後で調べる余裕がない場合もきくしかありません。
例えば、夕暮れが近づいている時に、
登山道で迷った場合などは、もし誰かがいたら
(その人にもよりますが)尋ねた方がいいでしょう。
又、船が沈没しかかっている時に、甲板へ抜け出す
出口がわからなかったら、自分でも探しながら、
他の人にも聞いた方が早いでしょう。
まぁ、そういうようなのは「恥」とか言う
生ぬるい話じゃなくて、人命に関わる事ですけど。
「きかぬは一生の終わり」って言うレベルですね。
とにかく現実と合っていないような格言を
「格言」などと呼んで何年でも
大人から子供へ伝え続けるのは良くありません。
そういう判断力を養うような教育こそ行なわれるべきです。